「部分収納」

収納は床面積の10~12%を目安に実際にしまうものを想定して

最近は住宅のプランニングにあたって、収納を重視する人が多くなってきた。特に女性にそういった傾向が強く見られる。使わない物は見えないところに片付け、なるべく部屋を広くきれいにしておきたいと思うからだろう。しかし、生活が豊かになるほど所有する物は増える。季節ごとの衣類ひとつとっても、以前と比べ格段に増えていく。さらに、スペースがあればあったで、つい新しい物を購入してしまうものだ。収納とはそもそも何のためのスペースだろうか。間取りの基本は「団欒」をつくることであり、収納も団欒を演出するためのスペースと考えるべきだ。それを忘れると、家は物を入れておくだけの収納ハウスになっている。収納の量について、私は床面積の10~12%くらいを確保すればよい。むしろ問題は収納スペースをどう配分するかだ。収納には、各室に等分に配分する「部分収納」と、まとめて収納する集中収納があり、一般には収納する物の種類に応じて両者を組み合わせる。衣類のように日常使う人が決まっている物は、各人の部屋に収納するのが使いやすい。一方、ストーブや雛人形のように大きな物、使用時期が決まっている物は、納戸やロフトに置いたほうが便利。部分収納では、子供部屋に注意しよう。子供が小さいとそれほど収納量がなくてもよいと考えがち。しかし、子供の成長とともにどんどん物が増えていく。将来のことも考えておくことが大切。集中収納は家族全員で利用することが多いので、リビングの近くに設けると使いやすい。また、集中収納ではしまった物の区分が大切。大きな物はラベルをつけ、小さい物は色分けした箱などに整理しておくと便利だ。

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